木と木の乾燥
こんにちは!
今回は、木材と木材の乾燥について書いていきます
無垢材の魅力のブログで少し書いていた、木材に含まれる水分
その水分が乾燥することによって起こる変形
これは、木材のデメリットではありますが、ある意味メリットにすることも可能です
目次
・含水率って何ですか??
・乾燥させないとどうなるの?
・乾燥の仕方と種類
・まとめ
『含水率』って何ですか??
木は植物なので、伐採前は地面から吸い上げた水を幹に通し、枝葉に送っています
そのため、大量に水分を蓄えており、伐採後もなかなか抜けません。
また、水分量が高いまま建材として使うと、乾燥するにつれて収縮や変形を生じ、家が建った後にあらゆる弊害が起こります。
そのため、水分量を含水率として算出し、一定の基準を設けて品質の目安としています。
乾燥させないとどうなるの??
〇『建付け不良』サッシや建具を止めている木材が収縮・変形し、建具などの枠材に影響。
戸棚があかなくなったり…
〇『床の凹凸』床材が収縮・変形を起こし、ゆかに凹凸が発生。つまづき易くなり危険です
〇『床鳴り』床板が収縮・変形したのにそれを止めているビスやボンドに押さえつけられるため、あちこちで床鳴りや軋みが起きます。
〇『床や壁から隙間風』骨組みや床材が収縮・変形すると隙間ができます。冬は冷たい空気が入り込み、へやが温まりません。
一番怖いのは内部結露!
一番怖いのは内部結露です
乾燥が不十分な木材だと室内の暖気と、屋外の冷気が混ざり合い壁の中で結露を起こします。
結露からは恐ろしい連鎖が発生…
結露
↓
カビ
↓
木を腐らせる『腐朽菌』
↓
土台や柱が腐り、断熱材は水分によって縮んだまま戻らない
↓
室内は暖まらず、人によってはアレルギーも引き起こす
せっかく無垢の家に住んでいても内部結露でアレルギーを起こしてしまうと本末転倒ですね
乾燥の仕方と種類
乾燥の仕方やその種類の名称をご紹介します
①未乾燥材(通称:グリン材)
②天然乾燥材(通称:AD材)
③人工乾燥材(通称:KD材)
上から含水率が高い順です
天然乾燥材は古くから使われていた手法ですがまず時間がかかります。
杉の木などは特に水分量が多いため、伐採してから早いもので約半年ほど放置します。2~3年ほどかかるものも少なくありません
その中でもMYホームが取り入れているのが夢ハウスが独自開発した
ドライランバーという大型乾燥機(高温式)
乾燥室内部を130℃まで上げ、木材の水分を蒸発させます。
このドライランバーで乾燥させた木材『ドライキューピット』は
内装材で5%以下・構造材で10%以下の含水基準で、過酷な室内環境でも木材の変形を極限まで抑えることに成功しました!
まとめ
今回のブログで伝えたかったことは『無垢材だからいい家』とは一概に言えない。ということです
無垢材でも、しっかりと乾燥が施されていなければ、後にトラブルが起こる可能性が高いですし、
しっかりと乾燥をしていれば、コンクリートにも勝る強靭な建材となります
MYホームが手掛けるWOOVOシリーズは、
【健康】【省エネ】【耐震】【耐久】この4つのテーマを大切にしています。
これらは、しっかりと乾燥のしている木材を使用することで実現するのです。
木それぞれの良さを知り、適材適所の木遣いをすることで、
お客様のスタイルに合ったお家づくりをご提案させていただきます。